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合体すると・・・?!
若林電機株式会社。
「現場に出たがらない盤屋さん」
「シーケンスが解らない工事屋さん」
「細かい施工方法を知らない設計屋さん」
・・・ずばり業界の常識を打ち破ります。
「自由闊達にして愉快なる技能集団」
若林電機株式会社
制御がわかっているから、電気の理屈を知り尽くしているから、ベーシックな電気工事にも確実・安心な施工ができるのです。
(さて、そろそろ。)
海外製マシンの見直しのお手伝い
商社さんや代理店に冷たくあしらわれる「海外製の機械」、抜本的になんとかしませんか?access
〒664-0017
兵庫県伊丹市瑞ケ丘4丁目39-5
5-39-4, mizugaoka,itamishi,
hyougo, 664-0017 , japan
TEL(072)767-7347
FAX(072)767-7340
E-mail : info@wakabayashidenki.jp
business outline
弊社は、昭和37年創業以来、化学プラントの構内業者として、生産に関する安定化と無事故、無災害の継続をモットーに、30余年にわたりメンテナンス及び補修業務を続けてまいりました。
これらの業務を通じ、さまざまなノウハウを蓄積するとともに他にはない弊社独自のシステムを築き、それは単なる電気工事業者にとどまらない 「 枠 」 をこえたものとして定評と信頼を得てきました。
そして、おかげさまをもちまして半世紀。
いまだに業界内にあるさまざまな「棲み分け」といった常識をよそに、基本プランニングから設計、施工、アフターケアといった一連の流れのなかで、電気、計装、設備、制御、プログラミング、全てアウトソースすることなく自社でご用意しております。
その魔法の扉を開けて見て下さい。
”Small is beautiful” を合言葉に「老舗」の安定感と「ベンチャースピリット」の両極をもつ我々は、業界での「非常識」をめざします!!!
Electricity
電気
建築における電気工事の設計及び請負工事
プラントにおける電気工事の設計及び請負工事
プラントにおけるトータル・メンテナンス常駐契約
Instrumentation
計装
プラントにおける計装工事の設計及び請負工事
遠隔監視システムの導入
Control Panel
制御盤
制御盤、配電盤、制御装置等の設計、製作
シーケンスプログラム、タッチパネルの構築
FA、PAアプリケーションソフトの設計、試運転
company overview
社名 若林電機株式会社
代表者 代表取締役 若林 健
所在地 兵庫県伊丹市瑞ケ丘4丁目39-5
TEL 072-767-7347
FAX 072-767-7340
創業 昭和37年12月10日
設立 昭和39年4月10日
資本金 10.000.000円
従業員 9名
建設業許可(電気工事業) 兵庫県知事許可(般-5)第215462号
労働者派遣事業許可 厚生労働大臣許可(特-28)第302510号
電気工事業登録 兵庫県知事届出 第460114号
取引銀行 三菱東京UFJ銀行 尼崎駅前支店
加入団体 兵庫県電気工事工業組合(43227)
準備完了。
制御盤についてお困りではありませんか?
「今のオペレーションでは操作が複雑だ・・・」
「ちょっとした追加機能をもたせたいのだが・・・」
「現行のシーケンサーがメーカー製造中止品となってしまった・・・」
■ 制御内容の変更
■ 制御盤の改造
■ 部品の交換
■ 古いシーケンサーの更新
「たまにトラブってしまうけど、原因がつかめない・・・」
「改造だらけできちんとした図面がない・・・。」
■ トラブルシューティング(トラブル解決)
■ 配線調査、データ採取
■ CADによる新たな図面の作成
■ 定期的なメンテナンス
「使っていない機能が結構ある・・・」
「もうだいぶ古くなってきたなあ・・・」
■ 制御盤、操作盤の更新
■ 工事から試運転まで一貫してご提供いたします。
諸君!自由闊達、愉快に没頭しようじゃないか!
TAKESHI WAKABAYASHI若林電機株式会社
代表取締役 若林 健
1965年兵庫県にて生まれる。父親が電気技術者であったことから(当時若林電機㈱専務取締役)電池やコイルなどをおもちゃがわりに育つ。
はじめて数字を覚えたのも父親が製作した7セグメントの表示装置によるものだった。幼い頃より絵画やイラスト、音楽に親しみ、高校に入ると同時に巨匠富田勲の影響を受け、アナログシンセサイザーによる多重録音に手を染める。大阪芸術大学芸術学部音楽科では音楽工学を専攻し、マイコンによる音楽制作に没頭する日々を送る。
1989年(24歳)若林電機㈱入社。電気工事技術者として主に現場から貪欲に技術を習得する。特にシーケンス制御の世界を知ったとき、電子音楽と電気工事の一見異なる分野がなぜか見事に結ばれる。以来、「電気工事は芸術だ」というおおよそ理解不能なスローガンをうちたて、(実は本人もよくわかっていないという節もある)業界の古くからの慣習である「強電」と「弱電」という境界や「電気」と「計装」という分類、あるいは「工事」と「制御盤製造」、「建築電気工事」と「プラント電気工事」といった垣根をどんどん取り払い、スタッフには過酷なスキルアップを要求するとともに自らも果敢に業界の定石に挑戦していく。
2003年 代表取締役に就任。
ひょんなことから・・・インタビュー書き起こし記
「本日は宜しくお願いいたします。」
「はい、こちらこそよろしくお願いいたします。」
「まずはじめに若林社長が電気の世界にはいったきっかけをお聞かせください。」
「はい。単純に家業だったからです。(笑)ちゃんと正確に申しますと私の叔父が創業者でして。そのあと私の父が跡を継ぎ、そして私という順番になります。私はちょうど父が経営している頃に入社いたしました。1989年のことです。」
「それまではなにをされていたのですか?」
「フラフラと。(笑)いえ、実はその時点でもうすでに嫁も子供もいたんですけど。もともとですね、電気屋になる気はさらさらなかったんですよ。それは高校2年の進路を決めるときにはっきり親に宣言しましてね。電気の世界にはいかない、だから若林電機には入らないと。」
「では高校を卒業して就職?」
「いえ、音楽の道に進みたいと(笑)。いえ、当時は真剣だったんですよ。もともと鍵盤楽器をやっていたんですが、再びピアノの再特訓です。今から思うと親父は跡継ぎだと信じていたのに裏切られて辛かったんじゃないかと。でもそんときは「よし、ほんじゃ、喜多郎に弟子入りしろ。」などと本気とも冗談ともとれる言葉でもって芸大入試の後押しをしてくれました。」
(注釈:喜多郎・・・日本のシンセサイザー奏者。マインドミュージックの先駆者。「シルクロードのテーマ」が有名だが、グラミー賞を受賞するなど世界的にも著名なアーティストである。)「芸大なんですね。音楽の世界ですか。」
「そうです。専攻は音楽工学。いわゆるシンセや音響のほうですね。ちなみに私はこの電気の世界でシーケンサを扱うずっと前に、音楽の世界でシーケンサを使っていたんですね。電子音楽の世界でもシーケンサというのは脈々と続くひとつの大事なツールなんです。私が音楽的に惹かれたのもそういうものを使った電子音楽ですね。古くはウォルターカーロスや冨田勲、あるいはクラフトワークやYMOに代表されるテクノサウンドには必ずシーケンサの存在があったんです。ミニマルミュージック、反復ですね。シーケンスもそう。」
「なにか、いきなり深淵な世界にいきましたね。ついていけない(笑)」
「いや、でもこじつけでもなく、私のなかでは今でもこの電気の世界と音楽はきっちり結びついていますよ。図面書くときなんかクラフトワークあたりを聴きながらだと異常に捗ります(笑)」
『そもそもトップがもともと工業畑じゃないから、スタッフは言い訳できないっす。』
「その音楽のところから電気の世界に飛び込まれたわけですが、最初は抵抗ありませんでしたか?工事の世界ですよね」
「いや、むちゃくちゃ葛藤がありましたよ。なんせ電気屋にはならない!と宣言してしまってましたからね。でもラッキーだったことがふたつありました。ひとつは私が会社にはいったとき、当時の部長連中は私を最初から幹部候補生(?)みたいな感じにしようと机なんか用意していたそうです。でも私の父がひとり反対して。で、すったもんだの結果、入社の前日でやっとある職人さんの下での配属が決まったそうです。これはずっと後で聞いた話でしてね。で、その職人さんがもともと若林の社員だった人なんですが、まあ変わった人で。(笑)みんな若い子が次々とやめていくって噂で。でも腕はピカイチでした。なんせ技能オリンピックの銅賞をとった人だったんで。私にとってラッキーだったのはその人の存在でした。まるで興味のなかった私がいきなり電気の世界にのめりこんでいった。そういう意味ではいきなり現場に放り出してくれた親父にも感謝ですね。」
「お父様はそのころから若林社長に託す想いはあったのでしょうか?」
「いや、どうなんでしょうね。今と違って本当にヒョロガリのおよそ現場仕事とは無縁の感じでしたからね。それに親父もいわゆる職人気質といいますか、船場で商売をやっていた経験から商売人ではありましたがいわゆる営業、経営者とは違う感じでした。だからいわゆる「ビジョン」とかそういう言葉とは無縁の人だったんでね。」
「どちらかというと心配?」
「いや、でもその親父と似ないところで、私、当時から口は立ったんです。(笑)だから、一回こいつに好きなようにやらせてみても・・・という博打うちみたいな感じはあったのかもしれない。」
「なるほど。お父様は無口だったんですね。」
「そう。無口だし、これはあとからわかってきたのですが、だいたいが人と競争したりすることを好まない。だから会社を大きくしていこう、なんてさらさらなかった。いや、私はこのことを最近になってすごい肯定的にとらえているんですよ。大事なことだなと。当時は親父のそういうとこがすごい嫌でしたけどね(笑)」
「なにかお父様の経営哲学が見え隠れしてくるような気がいたします。」
「そう、いっそのこと今日は私の話よりそっちのほうをフォーカスしましょう(笑)」
「(笑)」
『既成概念がどんだけ邪魔してるか。』
「昔の話はこれくらいにして、今、若林社長がめざす境地ってどういう感じなんでしょう?なんかすでにお会いして普通の社長さんとは違うお話が聞けそうでワクワクしているのですが。」
「その前にさっきの話の続き。ラッキーだったのはね、もうひとつあって。それがね、今からの話にも繋がるんだけど、その職人さんが電気工事の腕も確かなものだったんだけど、たとえば配管の曲げ方、溶接の仕方とかね。でもこれも奇跡みたいな話なんだけどその人、いわゆる「操作回路」が完璧だったんです。」
「操作回路・・・。ってなんなんですか?」
「電気の世界でね、そうね、たとえば2種電気工事の試験とかでね、照明とコンセントの複線図とか書くんですね。」
「ああ、知っています。なんかスイッチとかどう繋ぐかという・・・」
「そう、あれです。でも操作回路ってあれじゃないんです。たとえばあのスイッチって「ON」にすればずっと電気が流れる構造なのね。でも操作回路に使うスイッチってあれじゃなくてね、「ON」になって電気が流れるんだけど、それはその瞬間しか流れない。そういうスイッチを使って回路を作る(笑)」
「よくわからないです(笑)」
「説明の方向性を変えると、たとえばポンプを動かしたり、おおきな電流が流れるのを直接スイッチで入り切りするんじゃなく、「リレー」というもので操作する・・・その操作をする回路を操作回路っていうね。」
「もしかしてシーケンサとかもそれですか?」
「そうなんですよ。当時、今から30年前にその職人さんはすでにPLC(シーケンサ)のラダーを触っていたんです。うちの会社ではその人だけでした。もちろん今のようにノーパソすらない時代。専用のローダーでピッピッやってました。」
「へえ~。ちなみにそのかたはどこで勉強したんですか?」
「現場です(笑)いえ、冗談ではなく当時うちはある大きなプラントに会社ごと入り込んでいましたので、そういう独学で勉強できる環境があったんですね。懐かしくもいい思い出です。」
『スキル、スキルって。所詮、人材ビジネス業界の視点。』
「現在、御社ではお若いかたが多いですね。スキルトレーニングとか教育係とか決めていらっしゃるのでしょうか?」
「基本、誰々と決めていません。それ以前に職制なども遠い昔に廃止しましたしね。トップダウンが普通、ま、それぐらいの人数ですから。」
「求人で経験者を募集するのは難しくないですか?その辺りのご苦労などを。」
「そんなにないですね。苦労といわれましても。」
「なんでしょう?何かコツでも?募集はネットですか?」
「ネットが多いですけど。でも理由はそこじゃないんです。そもそも弊社は最初から経験者を取ろうと考えていません。むしろ経験ゼロのほうが都合がいいんです。」
「それはなぜですか?即戦力が欲しくないわけではないでしょう?」
「欲しくない、というのは語弊がありますが、これはね、ちょっとまた話が長くなりますが・・・いいです?」
「はい」
「結局、ここが弊社の強みといいますか、最大の特徴に繋がるんですけどね。手前味噌ですが、弊社って普通の電気工事屋さんに比べてちょっと珍しいくらい変わってるんです。」
「もうすでにここまでのお話や、いやオフィスにお邪魔した時点でその感じがヒシヒシと伝わっていますよ(笑)」
「そうですか(笑)それはよかった。で、具体的にどう変わってるか、という部分ですけどね。まずこの業界って皆さんが思っている以上に色々と細分化されているんです。たとえばですね、おうちやマンション、あるいは店舗の電気工事。どんなのをイメージしますか?照明やコンセント、エアコン工事もそうですよね。そのほかに太陽光や最近じゃ電気自動車用の充電設備も対象になりますね。他方、昔小学生の時に学校で社会見学とか行きませんでした?」
「あ、はい。行きました。」
「あれですね、要するに生産設備。早く言えば工場です。その工場ではもちろん照明やコンセントもありますけど、それ以外にたとえばロボットとか自動機械などの電気設備もあるわけです。それらの電気って家庭の電気設備とは違った世界があるわけです。手っ取り早くいえばさっきお話した操作回路、の世界ですね。」
「ああ、くわしくはわかりませんがシーケンスのことですね。」
「そのとおり。あれって実のところ、ちゃんとわかってる電気屋さんって意外と少ないんですよ。ここだけの話ね。」
「そうなんですか?」
「そう、私はわかってるから言える。いや、ウソのようなホント(笑)。でね、なんでわからないかというと、これにもちゃんと理由があってね。」
「難しいからですよね?」
「違いますね。はっきりいって音楽を適当にやってきてそもそも電気工学に全然縁がなかった私が言うんですよ、難しいわけがない(笑)」
「じゃあ、なんなんでしょう。」
「これをいうと更に話が長くなるんで・・・。やめときましょう。ただ、違う角度からお話するとね、さっき未経験者がいい、って話をしたでしょう?そことも密接に繋がっていますね。実際に弊社の若いスタッフがそうですねえ、入社して半年ぐらいかな、だいたいそのころに尋ねられることがあります。」
「それは共通する質問ですか?」
「ええ。『電気屋さんってみんながみんな、回路のことを理解してるわけじゃないんですね。』・・・だいたいそんな内容です。それを聞いた私はたいてい「あ、ばれちゃった?」と言うようにしています。いや、ほんと隠していたのに、ばれたか~って感じ。うちでは操作回路がわかんねーやつは電気屋じゃねえ!なんてさんざん教えてきたわけですからね、バツが悪いっつーか。」
「なんで隠して・・・というか、今の話はホントなんですか?」
「電気工事士の資格がありますよね。国家資格です。もちろん弊社でも基本中の基本なので会社をあげてサポートしてますけど、あれをクリアしても実は自動制御回路の基本もできない。それが現実なんです。」
「へえ・・・そうなんですか」
「別に自動制御回路ができるからってすごいとかえらい、といってるわけじゃないですよ。それぐらいこの世界は分業化、細分化、いわば縦割り構造とでもいいましょうか、スーパーマンのような電気屋さんってほとんどいないってことなんです。でね、私はそういうことを知らない未経験者のほうが価値があると考えています。なぜか。たとえばね、フィギュアスケートの世界。詳しくないんで感覚的な話ですが、今って4回転が主流なのかな。でもね、大昔は2回転でもすごかった時代があったわけですよね。今、2回転って当たり前のようにできるのでしょう。それが基準というものでしょう。当たり前という基準。弊社にはいった子はその基準があくまでこの私にあって、いわば世間の当たり前とは違ってるんです。そこをばれないように(笑)」
「あ、なんとなくわかってきました。未経験者、いってみれば『すれてない』、ってことであってますか?」
「あ、いいですね!すれてないって表現、ぴったりです。結局ね、電気屋さんってめちゃくちゃいっぱい勉強することがあるんです。それこそ終わりがないくらい。キリがないんですね。ポジティブに言い換えれば飽きないってこと。飽きっぽい私が言うんですから間違いない。」
『世界で活躍するエンジニアを育てたい。』
「女性の電気工事士もいらっしゃるようですが、具体的にどのように活躍されていますか?」
「そうですね、感覚的な話が続いたので具体的にいきましょう。まず現実的に彼女が入社して2年で身につけたスキルを羅列しましょう。まずは道具、工具、材料を覚える。これは先ほども申したとおり、守備範囲が一般常識より全然広いですから通常の電気工事部材に加えて、制御盤に用いる機器類、リレーやPLC、タッチパネルはもとより圧力計、流量計、センサーなども含まれます。これらを頭にいれるだけでもなかなかですが、まわりのみんな、先輩たちが当たり前にやってるので。で、それらを使って工事、そうですね電線管の曲げ加工はネジなし配管ができれば充分、なんて弊社では許しません。なぜかというと防爆工事の依頼も定期的にありますので、その点、ちゃんとネジを切り、曲げは寸法曲げといわれるいわゆる狙った寸法で曲げるテクが要求されます。彼女の場合、スピードがまだまだですがきちんとコースを取って狙い通りに曲げる技術は一応習得しています。ケーブルラックの施工はまだまだ経験が足りませんが、ケーブル敷設では男性に負けないくらいの活躍を見せてくれます。一方、プラントの電気工事では溶接技術が要求されますが、彼女はそこがまだ足りていません。そのかわり制御盤をきちんと組むことができます。制御についてはまずはCAD、これは盤一面30ページぐらいの図面はひとりでできるようになっています。ハード設計は場数は足りていませんが、PLCとタッチパネルの構築はかなり複雑なロジックを組めるようになっています。もちろん、現場での試運転調整もいくつかクリアしています。次のステップは高圧キュービクルに関する工事、あとオイルベンダーやケーブルウインチなどの取り扱い・・・かな。」
「・・・ただただすごい。。。」
「そうですね、ここまでお話して、まずね、電線管が曲げれてCADが描ける電気屋、その時点で普通に珍しい。加えてシーケンスソフト、タッチパネルのデザインをしつつ、翌日は高所作業車に乗り、で、帰社して制御盤を組み上げる・・・ここまでくるとぐっと人口が減るでしょうね。別に普通のお嬢さんですよ。ものづくりが好きだったり、現場が好きという点はちょっと変わってるかもしれませんが。」
「どうしてそういうことができるんですか?」
「その秘密はさっき申し上げた基準、にあると思います。それが当たり前、という基準。ほんと、環境って大事だと思います。私自身が電気屋としてなにを学んできたか、を一言で言い表すと「環境」につきると思います。この言葉につきる。」
「なんでもできる、というのが御社の強みなんですね。」
「そうですね。ただこれもね、そんなに意識してなかったんですけど、ふと見渡すとああ、うちってかなり特殊なんだな、と。」
「逆になんでもできるっていう特徴は意外とその特色を打ち出しにくいとも思いますけど。」
「おっしゃるとおりです。なぜかってみんなたいていそういう風に言うから。それってほんとになんでもできるの?っていいたいこともあるけど。だからあまりいいキャッチコピーでもないんです。」
「最後に若い人に対してなにかアドバイスとかありますか?」
「この世界に飛び込みたい人?それに関係なく?」
「そうですね、では・・・なんとなく興味がある、みたいな若者という前提で。」
「そうですね、さっきの話は冗談でなく本当に経験がない人でも大丈夫です。だいたいプロっていうけど、ではプロってなんでしょう。プロの定義とは?リクルーティングのお手伝いしてる人でも、ちゃんと答えられる人っているのかなあ?たとえばビジネスマナー?名刺の出し方とか?(笑)そんなのはスキルというには厳しいですよね。でも、そんなことを、ようするにそんな些末なことを立派なスキルなんて声高にあげてるのが今の世の中のような気がします。もっと本質的に仕事しようよ!って思うこと、多いですね。特に巨大企業の中をのぞくと、たいていそういうのに出くわしますね。学生時代の歩んできた道なんて私なんか太刀打ちできないくらい立派なまじめな学生生活を歩んできたのに、なんでそんなつまんないことでグジグジいってんだろうね、と。じゃ、あんたの言うプロってなんなのよ!って聞こえてきそうだから、言いますね。私はプロっていろんな素養、あるいは要素、で片づけられることではないと思います。ひとつひとつエクセルで羅列できるようなブロック単位のことではなくもっとその人の精神性とかに関わってくるものだと思いますね。今まで自分のことは当然のこと、いろんなプロフェッショナルを見てきて思うことですよ。私にとってプロとは「覚醒」。この一言に尽きますね。」
「覚醒?!」
「そう、覚醒」
「へえ~」
「笑 今、ほんとに『はえ~』って顔、されましたね!(笑)」
「(笑)いやあ・・・驚きましたから。」
「そうですか、でも覚醒。言葉通りの意味ですよ、なにもひねっていません。」
「いや、わかります。わかるような気がしてきました。」
「わかっていただけるとうれしいです。感覚的な理解で充分です。でね、覚醒だからね、これはね、何度覚醒してもいいんですよ。逆に何回でもすべきなのかもしれない。」
「いいですね、とてもいいです。忘れられない言葉になりそうです(笑)」
「あ、そうですか、それはそれは。ありがとうございます。おあとがよろしいようで。」
「あ。はい、ほんとにありがとうございました。」
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